こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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カメラマンのKさん、苗字を縮めて栗さんと呼ばせてもらいます、その栗さんから いつものように少し遅れて年賀状が届いた。この人は封書にワープロでプリントした 一年間の報告、たとえば写真展とか写真集とか海外取材の報告とか、ドキュメントが 主な仕事だから硬派な文体でも毎年変わらず熱く熱く沸たぎっているものがあって 「ああ、元気だな」と感心させられるプリント一枚と、手書きの私信が同封してある。 その私信のほうを読んでいたら、「これは転居通知も兼ねています」とあって、 封書の裏を読んで驚いた。都心のマンション住まいだったのに、 なんと沖縄県N市になっている。 「自分も一人の島人間、アイランダーの考えが年々強くなって昨春、 沖縄に転住しました」とある。 カメラマンとしての栗さんにとって「オキナワ」は最初に出合ったテーマだった。 そこには重いものが込められているのだが、 アイランダーという響きにはぼくがうかがい知れない感覚があって、 それを知ってみたい気持ちがある。 栗さんとは編集者として出会い、撮影取材にも何度か同行した。 ご自宅にも招かれ、奥さまとも親しくさせてもらって、ぼくが結婚するときには 友人が集まるパーティーにご夫婦で仲人的な役までお願いしてしまった。 山で暮らしていたときにも訪ねていただき、楽しいお酒を飲んだ。 ただしこの人はまるで風のように動き回り、それどころか住まいも変えてしまう。 建てて間もない浦安の家を売り払ってアメリカに移ったかと思えば都心の古い マンションに戻り、それだってただの事務所か倉庫代わりにして年中、 国内海外を取材で飛び回る。 しかもフリーのカメラマンだから、撮りたいものがあれば衝動的に旅立ってしまい、 一月ぐらい戻らないことはざらにある。それで食えるのかといえば、 ぼくより一回り年上でもともとはA新聞の写真部、ジャーナリストとしても確かな 視点を備えているからいくつものテーマに長く積み重ねてきたものがあって、 そのファンも多く雑誌の特集や写真集として形になってしまう。 そういった一年の報告を年賀状で受け取るたびに、「ああ、栗さん元気だな」と いつも安心するような、羨ましいような気持ちでいたのだが、 今回の賀状には短くこうあってズッコケタ。 「12年違いですか? 私のほうがヤングで!」 栗さん、ともあれ丑年に乾杯!
by northend
| 2009-01-13 22:21
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