こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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仕事部屋の窓は南向きと西向き。 日が長くなると、西の窓は障子を閉めても夕焼けの色に染まる。 そんなとき、ぼくの部屋をのぞいた子どもはかならず、 「障子を開けてよ」と言う。 「夕焼けが見えるのはこの窓だけなんだから」と言う。 不思議だな。 どうして子どものときから夕焼けが好きになるんだろう。 日が沈めば暗くなって夜になり、 それは閉じこもる時間になるということだから、 子どもにとって夕焼けは寂しいし諦めの時間になる。 そういう時間は、もしかして子どもにも安心なんだろうか。 山歩きしていたころ、 白馬岳から唐松岳まで縦走し、唐松山荘下のテント場に落ち着いたとき、 日本海に沈む夕日を眺めた。 あんなに荘厳で、あんなに狂おしい夕焼けはなかった。 能登が見え、富山湾が見え、あとはぼんやりと日本海が広がっていたけど、 夕焼けはすぐ目の前の剣岳だった。雪が来るちょっと前で、 足元に黒部の谷があって剣の稜線だけ緋色に浮き上がっていた。 相棒と晩飯の支度も忘れて暗くなるまで見入っていたっけ。 この相棒はぼくのいちばん信頼できる友人で、 「おまえ、あのとき泣いてたじゃねーか」といまでも言う。 こいつだって涙目だった。悔しいから名前をSIBAとばらしておこう。 八王子に住んでいたころ、 夕焼け小焼けの歌はここがご当地だと知った。 恩方というのは北浅川を上ったところで、 よく友人と自転車で釣竿かついで出かけた。 友人もぼくもフリーだったから、平日の午後から遊ぶことはできた。 6時ごろだろうか。「夕焼け小焼け」の有線放送が流れる。 40歳過ぎた男が二人で、 あの歌を聴くと「そろそろ帰るか」と苦笑いした。 ちなみにこの友人はブルースハーモニカの名手で、 名前を出しても怒られない思うからSIBAとだけ書いておこう。 二人のSIBAは別人だが、偶然の符合と気がついた。 夕焼けはいたずらっ子にやさしい。 夕焼けに気がつかないときには、 いたずらっ子になってない。 2日のんびりして、そろそろ夕焼け楽しみにしたくなった。
by northend
| 2006-04-14 22:04
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