こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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長男の手術は昼に無事、終わった。 麻酔をかける前からかみさんが付き添う。 いつもは寝つきのいい子だが、やはり昨夜はあまり眠れなかったらしい。 手術が終わって、麻酔が切れかかったときに、 痛みと不安で泣き出したとか。 看護士さんが「ほら、お母さんだよ」と言ったら手を握って離さなかったって。 「しっかりしているようでも、やっぱり子どもだねえ」とかみさん。 午後、交替でぼくが病室に入ったときには眠っていた。 酸素マスクはまだつけたまま。 これといってやることもないから横で長男のマンガをめくっていたら、 もぞもぞ動く。 目が覚めたみたいだ。 自分でティッシュをつまんで鼻をかみ、痰を出した。 目が合うと、また眠った。 担当医が診察に来て、 「お母さんは見たけどお父さんはまだだな。見てよ」という。 看護士さんが急いで部屋を出てガラス容器に入ったものを持ってくる。 どひゃあ、こんなの切ったのか。 「すごいよ、これは。なかなかの大物だよ。全身麻酔じゃないと切れない」 先生はそういうけど、たしかにこんなでかい扁桃腺が喉に二つもあったら、 飲み食いどころかあくびもできないわけだ。 「串焼きにしたら美味しそうな砂肝」と看護士さん。 長男はあとでデジカメで撮るらしい。みんなたくましいもんだ。 見舞っているうちにトイレにも立った。 マスクも外され、枕もできるようになった。 オシッコが出たから水分を摂ってもいいそうだ。 痛みはまだあるみたいだが、どんどん回復していくのがわかる。 この若さは羨ましい。 そのうちかみさんと次男が来る。 次男は兄の容態よりマンガが気になるみたいで、 背負ってきたリュックに入れようとする。 いつもならここでケンカになるが、兄は鷹揚に目で許している。 ふーん。 一晩でずいぶん大人になったなあ。 かみさん残して次男と病院を出た。 穏やかな冬の陽射しが気持ち好い。 天気もホッと一息ついているみたいだった。
by northend
| 2006-12-22 16:16
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