こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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午前9時半に長男は最後の診察。 次男も付き添ったから診察室は和やか。 先生もたぶん、自分が手術した子が退院するのは気持ちいいんだ。 とはいっても油断禁物ということで、 「仮出所だと思いなさい。キミはまだ保護観察の身なんだから」 こういう説明は大人にはわかりやすいが長男にはピンと来ない。 しかし食べたいものリストを延々と書き連ねて、 思ったほど先生は×印つけなかったので長男もホッとしている。 ただし、お餅はダメ。 アンコもダメ。チョコもダメ。 空揚げとか豚カツのような揚げ物もダメ。 アンコロ餅が大好きな長男にはつらいお正月になりそうだ。 子どもの扁桃腺手術というのはわりとあることだし、 もしかしてこれからそういう事態を迎える人がいるかもしれない。 だから参考までに要点を説明すると、 まず費用はうちの子の場合、国保の3割負担、 9日間の入院で11万1700円だった。 食費もパジャマ代も含めての料金で、これとは別に手術1週間前の検査に たしか6千円ほどかかっている。 手術は全身麻酔だから本人はなんの苦痛もないが、 術後、2日間ほどは痛みも強かったようで、痛み止めの薬を飲み忘れると ご飯が食べられなくなった。 手術翌日から1週間入院したことになるが、 ご飯は最後までお粥、ソーメン、パン粥など。 おかずはしだいにシュウマイや肉団子のように歯応えのあるものも出た。 退院後の注意はなんといっても食べもの。 さっき書いたようなものの他にも果物がダメ。 酸味は刺激が強いしリンゴのように角があるからだろう。 缶詰のモモなんかは大丈夫みたいだ。 炭酸やスナック菓子もダメ。 ただし、ご飯やパンはよく噛めば大丈夫。 食後のうがいも欠かせない。 抉り取られた患部に食べかすが溜まるのは良くないから。 それ以外のことは、無理さえしなければふつうに暮らせる。 完治までは術後3週間というから、学校のある子どもは やっぱり夏休みとか春休みがいいのだろう。 うちの子のように冬休みに手術すると、お正月が可哀想だ。 最後の診察でたっぷり注意点を聞かされて、 手続きも済ませて10時ちょっと過ぎに退院。 ちょうど風交じりの雪が強くなってきたときで、 暖かい病室に慣れてしまった長男は一瞬、「ヒエーッ」と首をすくめ、 すぐに「ああ、気持ちいい」とつぶやいて雪を顔に受けた。 家に戻って、かみさんは昼まで仕事だけどお腹の空いた長男は 待ちきれないからカップの焼きそばを食べる。 熱いのをフーフー冷まして、真剣な顔つきで食べた。 「うまいなあ」とうっとり。 コタツに入れば「ああ、懐かしいなあ」とうっとり。 二階の自分の部屋に上がっては「ああ、この匂い」とうっとり。 昨夜は病室のベッドから落ちたんだって。 雪が激しくなったり、陽が差したり、青空広がったり、 まるでわが家のこの一年のように落ち着かないが、 ぼくは久しぶりに気持ちのくつろぐのを感じた。 いろいろあるから人は成長していくんだ。 慌しかったこの一年に感謝。 そしてすべての人に、新しい年が幸せな一年でありますように。 良いお年を!
by northend
| 2006-12-29 15:08
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