こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
昼過ぎ、久しぶりにスーツを着て家を出た。 じつはそのまえにネクタイがどこにいったかわからなくなって慌てた。 喪服用のブラックタイはあるがスーツのネクタイが一本もない。 度重なる引っ越しで、ネクタイはくるくる丸めてどこかに仕舞い込んだはずだが わからない。かみさんは午前、健康診断。午後、学部のオリエンで不在だから 諦めて近所の生協に出かけて二階の洋品店で980円のネクタイを購入。 スーツは春物のグレーが一着だけ手元に置いてある。 それに合ったネクタイということで、臙脂のストライプにした。 ぼくはこの20年ほど、体型がまったく変わらない。 スーツも結婚前に揃えた二着すべていまでも着られる。 ワイシャツもそのときに揃えた2枚をいまでも着ている。 滅多に身につけることがないし、特別気に入っているわけではないが クリーニングに出して洋服ダンスに仕舞うと何年でも使用できる。 今日は上の子の中学入学式。 小学校は歩いて数分だが中学校も別方向に歩いて数分。 陽射しは4月、風はまだ3月かな。その冷たい風がスーツに気持ちよかった。 もう明日から普段着のセーターはやめなくちゃ。 一足先に家を出る上の子に学生服の着方を教えてやる。 「ワイシャツの上のボタンを留めると首が苦しい。留めないとダメなのか」 「留めなくていい。どうせ上から学生服着るんだから、カラーのホックだけ しっかりかけとけ」 「ズボンにワイシャツがきちんと入らない」 「先にワイシャツを着てからズボンをはくんだ。ベルトもチャックも 全部緩めてから押し込め」 「通学の鞄を背負うと学生服がヨレヨレになる」 「リュックの帯を外からかけるな。内からかけて肩にずらせ」 もしかして、こういうことは男親のほうが詳しいかもしれない。 入学式で、上の子の頬っぺたが赤くなっていた。スキーの陽焼けだな。 点呼のときに新入生の声が小さい。 あとで「みんな蚊の泣くような声だったぞ」と言ったら、 「緊張してたんだ」と答えた。 だろうなあ。中学生は学年が一つ違っただけでずいぶん初々しさ消える。 ぼくから見て蹴飛ばしたくなるような親父ガキもいる。 上の子も一年経つとこうなるのか。ゴロゴロしてたら蹴飛ばしてやろう。 ただし中学生は楽しみだ。 小学生のころは自分の小学生時代を思い出せないから、 ああしろ、こうしろ、ダメなもんはダメ、やることやらないとダメと 簡単に割り切ってこれたが、中学生は反抗してくる。 上の子もそろそろ反抗し始めている。 ぼくがそうだった。親なんかバカだと思い始めていた。 手の内知り尽くした相手と付き合うのはかえって楽だ。 入学式は4時前にすべて終わり、かみさんも話を山ほど抱えて帰ってきて、 予約していた回転寿司テイクアウトを運び込んで早めのお祝い。 下の子は黙々と食べ続け、上の子とかみさんは相手の話が終わるやいなや 自分のことを話す。誰の話もつながらない。悔しい下の子が強引に割り込む。 わが家はぼく以外、全員、B型なのだ。 一つ一つ行事が終わっていく。 みんなの気持ちが落ち着いたころに桜が咲く。 今年はたぶん、それぞれに思うことある花見ができそうだ。 その思いが、どうか大きく実っておくれ。
by northend
| 2007-04-06 21:54
|
ファン申請 |
||