こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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「とりぱん5」が出た。 ニュータウンにたった一軒だけの本屋さんは10日ほど前から 「とりぱん5 24日発売! 予約受付中」の貼り紙。 スーパーの中の、入ってすぐの本屋さんなのでみんな見ていた。 それで昨日の夕方、さっそく長男と買い物ついでに購入。土曜日なので 会社が休みのオヤジたちが小脇に買ったばかりの「とりぱん5」を抱えて スーパーから出てくる。ワゴンに山積みされていたはずで、 ぼくらが買ったときにはもうずいぶん減っていた。 今回の「とりぱん5」もいよいよ面白いのだけれど、 どうも地元の人間は一コマ一コマの細かい絵を見て、「ああ、これは」 とか「え? じゃあここは」といった小姑目になるのだな、困った。 作者もそこは用心していて、簡単には自分の居場所を明かさないし 素性も明かさないし、地元の読者同士が「ふふふ」とか「ふっふ」の やり取りを楽しんでいるかなり特殊な漫画になってきた(笑) でも、とりぱんの舞台はどこだっていい気がしてきた。 そもそもニュータウンというのがマボロシの町なのだから、 鳥の目から見れば「アンタたち勝手に住んでいるだけ」の町で、 ヒトの目から見ても、うたかたのように現われ沈んでいく町なのだろう。 こういうこと書くと叱られるかもしれないが、 どっちに転んでも故郷喪失感覚がこの町にはあって、鳥のほうがはるかに 地に足のついた、空と自由に行き来する、わが大地の感覚を持っている。 ところでいつも感心するのは作者の母親。 「とりぱん5」にもアッと驚く名場面が登場する。読んでない人のために 説明は省くが、月を見て「あれは何? 地球?」と感嘆する一コマだ。 この感覚で自分の住む町を見つめると、ヒトはみな、 鳥になれると思ったのが今回の「とりぱん5」だった。
by northend
| 2008-05-25 22:41
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