こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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楡のテーブルを作ってもらったのは7年前だった。 最初は紅カラマツかヒノキと考えていた。 分厚い一枚板の、広いテーブルが欲しいと思ったけど、理想は広葉樹。 でもどうせ高いから無理と思って針葉樹にするつもりだった。 ところが知り合いの木工屋さんの倉庫を見たら、赤味がかった大きな板が ざっくり立ててある。 「これ、何」って聞いたら「楡」。「ケヤキの仲間だからすごく落ち着くよ」 「でも高いんでしょ」「うーん、この材は仕入れたのずいぶん前だから安くできるよ」 それからゴニョゴニョ交渉して、予算内で畳一枚より広いテーブル、 正確に言えば座卓ができることになった。 大人8人が料理と酒を並べて座れる。板の厚みは5センチだが、脚にはクリの太いのを使った。楡はケヤキに似た髄の模様が出る。この模様がケヤキの価値らしい。野頭仕上げという、側面には樹皮の形も節穴もそのまま残す仕上げ。とても気に入っているし、山小屋に行くと家族はこのテーブルに集まって好きなことやっている。 ところが飲兵衛が冬に集まるとストーブから離れない。最初だけは優雅に楡のテーブルを囲んでいるが、だんだん無精になって煮物のかかっているストーブを囲む。 するとこうなる。これはこれで気楽なもので、ストーブの前に座ったままでつまみにも酒にも手が届くのは嬉しい。山小屋では薪ストーブは濡れたものを干し、湯を沸かし、鍋をかけ、酒場のカウンターにもなる。雪まみれの客が来ても長靴のまま座ればいいようにした。 ちなみに酒の乗っている板はクリ。カンナかけて細工すれば上等になるけど、いずれそのうち。
by northend
| 2005-03-05 21:59
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