こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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土曜日の夕方6時はNHKの「メジャー」。 このアニメだけはどういうわけか家族全員で真剣に観る。 といっても、一家4人の感情移入が違う。 下の子は自分が野球やっているから熱いこと、熱いこと。 ひとときもジッとしてなくて、 「そうじゃないだろ」「こんなやつに負けんな」「やったあ」とうるさい。 上の子。こやつはかなりクールで、 どうやら友だちからストーリーを聞いてるらしい。 「でもゴロウはカイドウ高校をやめるんだ」とか言い出す。 それを「どうしてなの」「やめてどうするの」と聞くのがかみさんで、 そんな先の話よりコラア、うるさいぞ、ちゃんと観ろと叫ぶのがぼく。 でも本音を言えば、 「メジャー」は前回シリーズが面白かった。 ゴロウやコモリが小学生のころ、 三船リトルで腰の痛い監督と一緒に野球やってたころ。 あの監督は子どもたちがどんどん強くなるのが寂しかった。 もちろんチームが強くなるのは嬉しいんだけど、 指導者として、子どもが自分の思惑を超えて育っていくのを どこか寂しい気持ちで眺めていた。 それから三船リトルには親がまったく出てこなかった。 試合も合宿も、監督と子どもたちだけ。 だから子どもたちは、 練習や試合を通して自分たちの成長をはっきりと知ることができた。 勝てば自分たちの力がついてきたことだし、 負ければ自分たちの力が足りないことだし、 そのことでまた練習に課題を見つけていた。 子どもって大人が考えるほどバカではないよ。 これが前回シリーズのメッセージだった。 腰の痛い監督はそのことをどんどん学んでいく。 だからぼくはあの監督が好きだ。 なぜかというと、 最近、腰の痛いおやじはどうも子どもに学ぶことが多いから。 子供同士の世界にもあれこれあるようで、 「なんでだろ」と首を傾げることがたくさんあって、 それを口にすると上の子がご丁寧に教えてくれる。 「歴史なんだよ」 先日、上の子がそんな説明をした。 「おれたちにはおれたちの歴史があって、 大人はそういうのわかんないから」 ぼくは秩序と受け止めたけど、 そんなもの、壊したっていいじゃないか。 おかしいと思ったら壊せよ。 昨日、上の子は朗らかに帰宅。 じつはボコボコにされたらしい。 「変だとみんな思ってたこと、オレ、壊したらやられた」 「明日からどうする」 「一回、壊せばこっちのもんだ」 へえ。こいつもたくましくなったな。 腰が痛み始めたおやじは感心した。
by northend
| 2006-02-18 23:10
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