こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
6日は国見温泉。去年と同じで、大部屋でゆっくりしてきた。 平日に学校行かないで温泉でのんびるすることが上の子は どことなく後ろめたかったのだろうか。 この温泉独特の緑色のお湯につかっているとき、周囲の大人に聞こえるように、 「学習発表会の代休で温泉に来れてよかった」とか言ってた。 気持ちはよくわかるんだ。 わかるけど、「こら、お父さんなんかもう弁解しないぞ」と言う。 平日に昼から温泉つかっているのはこっちも同じだもの。 田沢湖にも足を伸ばして車で湖岸一周した。 7日の朝、ご飯を食べているときに急に山小屋に行く気になった。 「一晩泊まってくる」とかみさんに言って、冷凍庫の「やなぎ鰈の煮付け」と 米2合だけ持って軽トラで出発。 「天気悪くなるよ。何も朝思いついて出かけなくたっていいのに」と かみさんは言うけど、朝思いついて出かけられるところがいいのだ。 予報では天気は荒れ模様。山は雪になるといってた。 3連休を(代休も含めると4連休)なんとなく家族でこじんまり過ごした。 それで満足してはいけない。男は荒野を目指すんだ。とか言い聞かせ、 じつは荒れる天気の山小屋で過ごしたくなったのだ。 山が荒れるとすごい風が吹く。ゴオーッという地鳴りのような音が 遠くから近づいてきて、それから家が揺れる。 雨はトタン屋根にザンザと降りつけ、容赦もない。 そういう家にずっと暮らしてきたのに、なんだか近ごろ、やわになっている。 周囲に民家のない山小屋は、嵐の夜ともなれば殴りかかる大きな力に ジッと縮こまるしかない。だから嬉しいのが薪ストーブの温かさだ。 そうだ。薪ストーブのそばで嵐の夜を過ごしたいんだ。 いろいろ用もあった。 天井が尖がった屋根裏の仕事部屋の古いパソコンを処分したり、 バカでかい収納庫の中も整理したかった。 天気悪ければ外には出ないんだから、ちょうどいい。 山小屋の周辺はもう冬の気配だった。 落葉松の葉もあらかた散っている。 家から見える雑木の林も裸木になっている。 庭には枯葉が敷き詰めてある。クルミ、ナラ、カエデ、クリ、モクレン、 コデマリ、土佐ミズキ、エゾリンゴ、萩、モモ、山桜、ヤマボウシ、 ドウダンツツジ、ウグイスカズラ、朴ノ木、ユキヤナギ・・ 村の年寄りに聞いても「さあ」としか答の返ってこない木もあるのだが、 とにかくほとんどが葉を落として冬に備えていた。 着いてまず、いつ天気が荒れてもいいように薪をたっぷり用意する。 よく乾燥した薪も焚き付けも潤沢にあるんだ。軒下から運ぶだけでいい。 それから家の中の用事に取り掛かる。わりとテキパキ片づいた。 古いパソコンは郵便局に電話して聞いてみたらリサイクルが手間取る。 メーカーに連絡しておカネを振り込むとシールが送られてきて、 それを貼り付けてやっと郵便局が扱ってくれるという。 それで村の雑貨屋の店番をしていたNさんに 「パソコン要らないか」と聞いてみたら「要る」という。 「古いし汚れているよ」「動くか」「動く。いま確かめたばかりだ」 かくしてIBMアプティバ、ウィンドウズ98は無事に処理できた。 愛着はある。バカでかいデスクトップだが、トラブルなしにハードな 使用に耐えてくれたんだ。おまけにプリンターもつける。 Nさん、ありがとう。 収納庫の本や雑誌も整理する。 こういうときに取捨選択に迷ってはいけない。 とにかく捨てると決めたら何も考えずに紐で結わえていく。 古い原稿やボツになった分厚い企画書なんかも出てきたが、捨てる。 ときどき書かせてもらった雑誌も全部、捨てる。迷っちゃいけない。 捨てるといっても紐で結わえて軽トラの荷台に積むだけだ。 全部、資源ごみの回収場所に運ぶつもり。 これで畳2枚スペースの収納庫がきれいになった。 ああ、気持ちいい。 暗くなり始めたころに風呂に入り、ちょうどそのころから外の風雨、 強くなる。「来たな」と思う。「さあ、来い」と思う。
by northend
| 2006-11-08 21:55
|
ファン申請 |
||