こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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今日は次男のロードレース大会。 去年は無念の2着でゴールしてから泣いてた。 2着で泣くというのは子の目標が高いのか親の要求が高いのかということだが、 どっちも関係なくて、次男は力を出し切れない自分が悔しくて泣いたらしい。 ゴールで待っていたぼくは困った。 今年は本人、期するものあったらしくて土日のサッカーの練習や用足しや 遊びに行くときも自転車には乗らずに走っていた。 そういう様子を見ていると、自分の目標があってそれに近づくために 何をすればいいのかわかっているのだから、お父さんとしては頼もしかった。 しかし本人には不安があったらしい。 「勝つよ。でも2割不安だ。だからずっと飛ばして逃げ切る」 こういう次男の考え方ははて、誰に似たのか、ぼくなら2割の不安があれば 様子を見て安全圏を狙うのだろう。 ロードレースは次男の宣言どおり、最初から飛ばして逃げ切った。 いやはや、ゴールしたときには2位以下に50メートル以上も差をつけていた。 息も切らさずにテープを切ってぼくと笑顔でハイタッチしておしまい。 じつを言えばこっちも嬉しくて手をとって踊ったり抱き上げたりしたい 気分もあったのだが、本人がクール。星一徹と飛雄馬みたいだ(笑) でも知ってるんだ。次男の嬉しさも、それから思い切りほめてもらいたい気持ちも。 それはさあ、親父は愛情表現苦手だから、ハイタッチ一発でいいでないかい。 「△君、すごいですねえ」と声がかかる。 「ホント、すごいですねえ」と答える。 いつもより早めに次男は帰宅した。 玄関で大きな声。「やったよ、お父さん!」 「おまえ、速かったなあ」「ああ、良かったア」 「お母さんから電話あって1位って言ったら喜んでたぞ。お祝いしなくちゃって」 「やった! DSのソフト、買ってもらうんだ」 そういう約束ができていたらしい。 ヘミングウェイに『勝者には何もやるな』という短編タイトルがある。 何をやっても負け負け負けの若かりしころ、負け仲間が集まっては 「そうだ」と納得していた。「勝ったやつは放っておけ」と。 バカでしたね。『勝者には何もやるな』は勝者の戒めだった。 負けたやつがひがんで口にする言葉ではない。 明日はサッカーの朝練習が終わったら、次男と温泉にでも出かけよう。
by northend
| 2007-10-12 22:24
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