こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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節分の朝、ふいに思い立って山の家に帰る。 上の子が授業参観の振替で月曜日は休みとわかったからだ。 それなら家のことはこいつに任せて、急ぎで仕上げたいことがある。 申告の準備だ。山の家にはばかでかいテーブルがあるから、 いろんな帳面やら領収書やら広げて作業するにはもってこいだ。 校正の戻しがあったので朝いちばんで郵送し、犬と一緒に出発。 久しぶりに二晩泊まった。 着いたその日は一人で豆撒きした。 夜、玄関を開け放って大きな声で「鬼は外、福は内」とやる。 どんなに大声を出しても近所に聞こえる心配はないからスッキリする。 まあ、節分は家内息災の儀式だとしても家のお祓いでもあるのだから、 山でもやらないといけない。 老年や一人の家に鬼と福 という句が浮かんだけど、これはどこかで聞いたことがあるなあ。 翌朝はマイナス13度の冷え込みだった。 快晴無風。外玄関は開け放ってじっと大気を見守る。 7時50分ごろか。時間でいえばほんの数分だったけど、 ダイヤモンドダスト観測。山の家の周りは川が近くて水蒸気が発生 しやすいのか、冬の晴れた朝にはよくダイヤモンドダストを見る。 ほんとうはもっと冷え込むと花火のナイヤガラのように広がって 煌めくダイヤモンドダストを観測できるのだけど、 空中の一画に妖精のようにキラキラと漂ってはすぐに消えてしまった。 先月来たときに見かけたジョウビタキがいた。 この鳥は以前は見かけなかったが、わが家を縄張りにしたらしい。 オレンジのお腹が白一色の世界にひときわ映える。 昨日一日、朝から夕方までかかって、 ウンウン言いながら申告準備済ませた。ホッと一息だな。 夜は二晩、薪ストーブのそばに座り込んで本を読んでいた。 お供はホットウイスキー。 最近、キリンディスティラリーが出している「富士山麓」という ウイスキーにはまっている。1080円でただいまミニチュア瓶を サービス中。このウイスキーを飲むと、日本はいつの間に こんな値段でこんな美味しいウイスキーを売るようになったのかと 驚く。かつてのレッド、ホワイト、ブラックに揉まれて育ったぼくの ような人間にとって、「富士山麓」はまさに驚愕の味なんだな。 でも考えてみれば、あのころからもう40年近くも経つんだから、 日本のウイスキー蒸留所はどこも、樽の中で美味しいウイスキーが 熟成されていて不思議はない。酒は長く飲み続けるものだなあと つくづく納得した(笑)。 「富士山麓」はストレートで飲んでもフルーティーな香りが しっかり伝わってきて美味しいのだが、 厚手の湯飲みに数ミリほど注いでその上にシュンシュンと沸き立つ 薬缶のお湯を注ぎ足して飲むとマーマレードの甘味が口に中に 広がってきて思わず微笑んでしまう。うん、うん、と頷くのだ。 体の芯から温まってくるのがわかる。 そうして二晩とも10時には眠り、6時に目が覚めた。 テレビはもともとないのだしパソコンにも触れなかった。 持ち込んだ2冊の本を、一晩で一冊ずつ、夢中で読みました。 何の本だか教えましょう。 この2冊はほんとうに楽しい本。 いつか、どちらもきちんと紹介しなくちゃ。
by northend
| 2008-02-05 21:54
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