こういう人間です
盛岡市在住。ライター。
性格偏屈。趣味はないが嫌いなものはない。 20年余りの都会暮らし、 10年余りの山暮らしを 経て現在6年目のニュー タウン暮らし。 いまいるところがいつも いちばん好きなところ。 メールはこちらへどうぞ 以前の記事
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昨日はずっと机に向かって、仕事。 ライターとして、一冊の本をつくるときの流れを簡単に説明すると、 まず編集者からタイトルと著者が提示される。 それは提示なんだけど、発注でもある。 ぼくは自分の本を時間をかけて書きたい気持ちもあるが、 それは本当に時間のかかることで、 じつはもう2年もかけて書いては消し、消しては書いて、 という作業は一応ある。 卵をジッと抱けなくて巣からすぐに出てしまうウズラに似ている。 でもライターの仕事も嫌いではなくて、 一つのテーマで蓄積ができてくると「じゃあ、著者でどう?」と 話が進んで一冊出てしまったりする。 そうやって出てしまった本は何冊かあるが、ずっとペンネームだった。 ペンネームの中には「共同ペンネーム」という愉快なのがある。 一つのペンネームを使いたい人が使う。 もちろん限られたライターだが、 宇宙に詳しい人、雑学に詳しい人、ナンセンスが得意な人、 いろいろいて、「今回、使ってもいいかな」「いいよ」ということになる。 したがってこの著者(ペンネーム)はずいぶん毛色の違った本を出している。 ただしここで名前を明かすわけにはいかない。ヒミツ・・ 去年、初めて自分の名前で本が出たんだけど、 このブログではそのことほとんど触れなかった。 恥ずかしいとか自信がないとか、そういう気取った理由ではなくて、 ぼくなりに自分のブログに愛着があって、 仕事とは別のところで、もっとはっきり言うと自分の本の下書きのような つもりもあって断片を積み重ねようと思っていた。 それがだんだん、ブログのための記事ばかりになってきて、 自分でつまらなくなってきた。 去年出た本は脳がテーマで、 忘れることや記憶することの仕組みを説明して、 だから人間の記憶力なんてあやふやで当たり前なんです、 要するに自信を失うとものを覚える意欲がなくなりますよと書いた。 そんなことは記憶力アップの秘訣でもなんでもないから、 この本はあまり売れなかった。 ただ、海馬ブームを巻き起こした東大薬学系の俊英が、 ぼくの素っ気ない原稿になぜか共感して監修を引き受けてくれ、 それでどうにか世に出たというところが真相だと思う。 で、話を戻すと、 ライターの仕事は単行本一冊の請け負いになる。 ポンと投げ出された企画を細かく詰めて、コンテをつくる。 そのコンテに沿って著者にインタビューする。 面白いなと思った話はどんどん膨らませ、 どっかで聞いたことあるなと思った話はボツにして原稿をつくる。 この作業が一ヶ月。早いようだが400字詰めで220枚程度の原稿だから、 追い込むと10日で仕上がる。 では月に2、3冊書けるかといえばそれは無理。 ゼロから骨組みをつくる作業に時間がかかる。 昨日はずっとその作業だった。 久しぶりに根を詰めて仕事した。 今日の午前中までかかって、こういう本がこういう内容なら、 オレだってとりあえず立ち読みはするぞという気分のいい出来(だと思う)。 昼まで、ニュータウンの中をマウンテンバイクで走り回って 銀行巡りしていた。これもまあ、月末の自営業のお仕事になるか。 自転車の気持ちよさ、ずいぶん忘れていたな。 どうせ自転車営業じゃないか。 ちなみに去年出た本です。↓ もの忘れを防ぐ 記憶力を伸ばす 年齢問わず、元気が出ます。 タハ、宣伝しちゃった ■
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by northend
| 2006-08-31 14:25
いろんな計画が挫折してしまった。 まず軽自動車に乗り換えるというスッキリしたプランが挫折した。 ぼくの計算では、いまのミニバンにあと3年乗ると車検と税金だけで 40万はかかるのに、軽の新車ならたった21600円で済む。 それプラス任意保険が安くガソリン代も安くなる。 だから断然、軽が得というものだったが、 じつをいえば軽自動車の新車をポンと買うだけの余裕がない。 ディーラーを回ったらこちらの希望するような軽自動車は アクセサリーもつけると150万を超えてしまう。 そこで銀行に出かけてマイカーローンを申し込んだら、 とても冷たい反応しか返ってこなかった。 「わたしどもは個人営業の方にはどうしても審査が厳しくなります」 フリーのライターに信用がないのはわかっていたけど、 家のローンと違って無担保・低金利の融資というのは会社員や公務員でないと じつに厳しい。 手広く商売をやっている人や、当座預金がたっぷりある人なら別なんだろうけど、 そういう人は車ぐらい現金で買ってしまう。 ぼくのように何もかも中途半端な人間というのは、金融機関独自のチェックシート にたくさん引っかかることがあるのだろう。 ましてフリーのライターなんて、明日なき職業の典型ではないか。 上の子とは職業についてときどき話してきた。 彼にはわりと堅実なプランがあって、本人のプライバシーだから あまり詳しくは書けないけど資格を取って公的な施設で働きたいらしい。 その職業は彼の性格にもピッタリのような気がする。 出世や金儲けとは縁のない仕事だけど、穏やかで落ち着いた仕事だ。 「オレは自分を待ってくれる人がいる仕事をしたいんだ」 いつだったか、上の子はそんなことを言い、 なんだか深く考えさせられたのだった。 その言葉を、ここ数日、何度か思い出していた。 彼の言ったことはとても正しいのではないか。 職業意識というのは、自分を待っている人が支えてくれるんだ。 ぼくは落ち込むといつも陳腐な思考パターンに嵌ってしまう。 自分の仕事がいかにもウソっぽく感じられて、 器用さだけで世渡りをこなしているような後ろめたさを持つ。 それは自分の気持ちだけを考えるからそうなるのであって、 ものを書く仕事も読んでくれる人がいなければ成り立たない。 それがどんなに少ない数であっても、 おカネを払って読んでくれる人がいるのだから、 満足してもらわなければいけない。 そのためにできるかぎりのことをする。 とても単純で、ウソの入り込めない世界なんだ。 メンタルダウンについては仕事でいろいろなことを書いてきたが、 わかっているようでわかっていなかった。 いまでもわかったようでわかっていない。 ただ、ここから抜け出す方法はとてもシンプルになってくる。 まず仕事の量を減らすこと。お酒は慎む。 大事なことと大事でないことを区別する。 枝葉をどんどん削ぎ落として、 ではいまの自分は何をすればいいのか、それだけを考える。 答はかならず出てくる。 今回は子どもに教わった。 少しずつ仕事モードに戻るぞ。 ■
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by northend
| 2006-08-28 22:49
朝の犬の散歩が涼しくて気持ちいい。 近所の公園のモミジはうっすら色づき始め、紅い萩の花も咲き出した。 引っ越して一ヶ月になる。 庭一面の畑は、ナスとトマトが終わったので支え棒を外して ビニールのマルチも取った。柔らかな黒土が出てきたので、クローバーを植えた。 せっかくの黒土の庭にクローバーを植えるなんて、 雑草だらけにするようなものだが、 ぼくは芝生の庭よりクローバーの庭が好きだ。ウサギの好物でもあるし。 このひと月、慌しく動き回ったつもりがかなり空回りで、 どうやらメンタルダウンだなと気がついていた。 そういうときは身のまわりに見過ごしていることがいっぱいある。 2週間ほど前、まだ庭の畑も猛々しかったころに、 「いい匂いがする」とかみさんが首を傾げていた。 「トマトを採ってもナスを採ってもいい匂いがする」 庭の片隅にわりと大きな柿の木があって、その葉っぱもウサギの好物なので ぼくはときどき摘んでは与えていたが、 柿の木周辺とその奥は上も下も密集状態で踏み込む気もしない。 ある朝、二階の子どもの部屋から庭を見下ろしたかみさんが、 「ああ、百合の花!」と大きな声。 呼ばれて見たら柿の木の後ろに見事な白百合が咲いている。 それも数株あって、「いい匂いがするわけだ」と納得した。 引っ越しって事務的なことが結構面倒で、 住所変更の手続きはたとえ同じ町内でもちゃんとやらないといけない。 免許証とか通帳、さまざまな保険関係とか車関係・・・ そういうの、全部かみさんに任せたけど敷金モンダイというのがあって、 これはややこしいから引き受けたけど間に入った不動産屋さんが 上手にのどかに動いてくれてどうやら問題なく解決しそうだ。 百合の花があったのか。 クローバーは増やすぞ。 庭に楽しみが出てきて、これでメンタルダウンもおしまい。 明日から秋風の予報。北国の背筋伸びる季節がやってくるんだ。 追伸。 コメントありがとうございました!!!! ■
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by northend
| 2006-08-27 21:28
中古で買ったミニバンに数年乗っているが、そろそろ車検というので考えた。 7人乗りのミニバンはたしかに便利で荷物もたくさん積める。 4WDなので冬は頼もしい。 祖父母を乗せて遠くに出かけたり、友人一家が訪ねてきたときにも一緒に乗って動ける。 山小屋に出かけるときには犬も食糧もスキー道具も、タフにたくさん積み込める。 でも、そういう日が年に何回あるのだろう。 それにこの夏は、上の子は友だち2人連れて山小屋で遊んだが、 往復電車とバスだった。そろそろそういう移動の仕方が楽しくなる時期なんだ。 ふだんはせいぜい日帰りでドライブするくらい。 それも土日は子どもたち野球だ、サッカーだと忙しくて、 家族全員でどこかに出かけることもめったにない。 だったら、軽自動車一台あればいいんじゃないか。 荷物があって犬もウサギも移動するのは山小屋ぐらいのもので、 そのときは軽トラックも動員すればいい。 いまだって、たいていはぼくが犬と先に出かけるか、 あるいは犬ともう1,2泊、余分に泊まるから2台で出かけている。 ミニバンが軽自動車になれば不自由には違いないが、 たまにしかない不自由のためにガソリン食いで税金食いでそろそろガタがきて 車検代もかさみそうなミニバンに執着する必要があるのだろうか。 とりあえず、この考えは間違っていないと思う。 ぼくは家で仕事しているし、かみさんも勤務先はすぐ近所だ。 だから何もためらう必要はないのに、この数日、ためらっていた。 そのときの自分の気持ちを考えると、「もったいない」だった。 ミニバンはまだまだ走れる。 距離は10万キロだが運転していてとくに困ることはない。 グレードも悪くないし、エンジン大きいから長時間の運転は楽。 そういう、まだまだ使えるものを捨てる(手放す)のはぼくの世代感覚として、 「もったいない」。 その「もったいない」が、じつはもっと大事なものを無駄にしてきたように思う。 そっちのほうが「もったいない」のだと気がついてきた。 家族の生活は子どもが小さいとすごいスピードで変わっていく。 ぼくはずっと、子どもが大きくなるんだからいろいろなものが大きくなると 思っていた。でも違うな。 どうしても大きくなるのは着るものとご飯の量だけで、 子どもは外の世界を知るのだから、 家族という空間はむしろ小さくなってもいい。 集まるときにはギュウギュウと。 離れるときには各自、大空に。 広いダイニングテーブルがミニバンなら、 ちゃぶ台が軽自動車かな。 こっちを選んでみようと思う。 あんまり久しぶりなんで、自分のブログがなつかしい。 ■
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by northend
| 2006-08-22 23:20
北の町も昨日は街頭のデジタル気温計が37度だったとか。 ぼくは仕事放り投げて山の家に二晩逃げてました。 37度のその時刻、 標高850メートルの滝つぼ下でジンギスカン楽しんでました。 涼気だけ、ご賞味ください(笑) ![]() この渓流の水はそのまま飲めます。 ただしメチャクチャ冷たくて、5分も素足をつけていれば痛くなってくる。 子どもはめげずに遊ぶけど、 やはり10分もすると唇を紫にしてジンギスカンの火のそばに戻る。 下の子、滝つぼで大きなイワナを追い回し、結局逃げられた。 イワナ、滝を上って小さな釜に入っているぞと言ったら、 上の子たちその釜に飛び込んだ。 下の子、ツルツル岩が上れなくて、 悔しがった。 ![]() 誰も来なくて、涼気一人占めの半日でした。 ■
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by northend
| 2006-08-09 22:26
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